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2021年1月31日
EditNet株式会社
(お問い合わせ先 support@edit.ne.jp)

バックボーンの増強工事が完成しました

平素,EditNetをご利用いただきましてありがとうございます.

インターネットのトラヒックが急増していることを受け,当社ではバックボーンの増強工事を続けてまいりました.この間,新型コロナウイルス感染症の拡大によりweb会議が普及するなど,インターネットのご利用方法も大きく変わっています.

2021年1月には,バックボーンの大幅な増強がひとまず完成し,既存サービスにおいても混雑がさらに少なくなりました.

あわせて,増強したバックボーンをフルに活用することで,ご利用の多い時間帯でもさらに混雑しにくく,速度の低下の起こりにくいサービスを開始しますので,ぜひご利用ください.

トラヒックの増加に対応したバックボーンの増強

トラヒックの増加に対応して,バックボーンを増強

当社では,インターネットのトラヒックの急速な増加に対応して,バックボーンの増強に取り組んできました.2018年に1Gbpsから2Gbpsへの増強を行って以来,2020年10月には海外接続を強化するとともに,12月にはIX(インターネット・エクスチェンジ)と直接接続し,国内外の主要コンテンツプロバイダと相互接続しています.これらの取り組みにより,上流接続の合計は22Gbpsに拡大しました.

外出抑制・テレワークの増加による変化

外出抑制・テレワークの増加による変化

回線増強の計画は長期間にわたるものですが,その間に新型コロナウイルス感染症の拡大により,外出抑制やテレワークの増加など,インターネットのご利用に大きな変化がありました.

トラヒックの増加はもちろんのこと,在宅勤務によるVPN接続やweb会議,外出抑制によるオンラインゲームのご利用など,混雑時の品質維持が重要な形態での利用が増えているようです.

現在のインターネット接続サービスでは,「最高1Gbps」「最高10Gbps」など,最高速度の高速化をアピールする広告が目立ちます.しかし一般的なご利用形態では,速いときの最高速度を上げるよりも,むしろトラヒックが集中したときの速度低下やパケットロスを減らすほうが,お客さまの不便の少ないサービスになります.

当社でも「最大10Gbps」のサービスは検討しましたが,当面は最大1Gbpsのまま,増強したバックボーンを混雑時の速度の底上げに使うことにしました.

現在のサービスは,どうしてもボトルネックが存在

現在のサービスは,どうしてもボトルネックが存在

フレッツのPPPoE接続の仕様上,従来はフレッツとISPを接続する装置のインタフェースが最大1Gbpsだったことに加え,この装置の増設条件でNTT東西とISP事業者側が折り合えなかったこともあり,ここがボトルネックになりがちでした.

当社の場合,この装置を1台300人前後で共用しており,それは一般的なISPに比べて非常に少ない(1人あたりで使える帯域は大きい)ですが,それでも最大1Gbpsのサービスを1Gbpsに束ねるという設計上の制約から,極端な例では,1人の利用者からとんでもない量の通信が生じた場合,それだけで装置の帯域を埋め尽くしてしまうことも起こります.(当社は設備を共用する人数が少ないため,壊滅的な状態になることは少なかったですが.)

ボトルネックの少ないサービス

ボトルネックの少ないサービス

上流側のバックボーン増強により,トラヒックも分散され,現在のサービスでも通信速度の低下は少なくなったと思います.

ただ,それでも時間帯によってはフレッツとの接続点の利用率が100%に近くなることがあり,そのときは速度の低下や,パケットロスの発生が見られます.

当社では,増強したバックボーンをフルに使い,ボトルネックの少ないサービスとして,「プレミアムコース(仮称)」を提供します.このサービスは10Gbpsの装置を非常に少ないお客さまで利用できることになるため(当初の見込みでは1台数百人程度),現在のプランと別のプランとして提供します.

詳細は以下のリンクをご参照ください.

接続サービス新プランの提供について

その他

帯域利用率,スピードテストなどの運用情報は,一部バックボーン増強工事を反映していません.順次更新を行ってまいります.

バックボーンの増強により,多くの接続先については大幅な改善が見込まれますが,接続先によっては通る経路の違いにより,今までとあまり変わらない場合があります.IX接続での接続先を増やすことに加え,お客さまの増加によりトラヒックが増えた場合は,トランジットの再度の増強などにより,改善を図ってまいります.