エイプリルフール
(解説)
毎度毎度,インターネットに流通する肉類で発電するネタばかりで申しわけありません.
重ねてのご説明になりますが,SPAM(大文字)は肉の缶詰.SPAMの製造元の米ホーメルフーズ社は,「迷惑メールを示すスラングは小文字で書いてください」と懇願しています.迷惑メールはspamと小文字で書きましょう.
今年はいろいろなアイディアを考えました.政府を敵に回すアイディアなど大変おもしろそうなネタがあったのですが,とりあえず来年でも使えそうなネタでしたので来年送りとさせていただき,今年はWinnyの情報漏えいを扱うことにしました.
ここからは,少しまじめな話.
弊社では(少なくとも現在のところ),ネットワーク上で特定のアプリケーションが発生させるトラヒックを検出したり,規制したりすることは考えていません.
確かに,ファイル交換ソフトにより情報漏えいが生じていることなどは報道等により承知しているところです.
そして,それを規制する機器を導入し,遮断することを決めたISPさんの存在については,そのような考え方もあると考えています.
しかし,通信の秘密は厳格すぎるほど守られなければならないし(第三者に漏れてはじめて通信の秘密の侵害になるわけではありません),憲法が保障する表現の自由を守る見地から通信内容や利用目的については当事者の自由であることが大原則です.公権力や通信事業者がこれらに介入することは,最後の最後まで避けるべきことであると考えています(*).一般の利用者の多くの方が,通信事業者による安易な介入や規制には嫌悪感を持たれると思いますし,そうであってほしい(表現の規制は危険なことだと認識してほしい)と思います.
少なくとも現時点で「Winnyのトラヒックを規制する」ということについては,およそコンセンサスを得ているともいえないし,法制度上も結構ぎりぎりのところなのかな(どちらに転ぶかわからない?),と考えています.
インターネットを利用される皆さんには,ファイル交換などの利用は相当慎重であってほしいですし,重要なファイルが入ったコンピュータで使うことも避けるべきです.
弊社でも「外向き25番ポートの利用制限」について,強い嫌悪感を持ちながらも実施するほかなかった経緯があります.通信事業者や法規制による介入が行われる(行わざるを得ない状況が生じる)前に,皆さんにはインターネットの健全・適正な利用をしていただきたいと思います.
「Winny」,「ポークビッツ」,久しぶりに食べました.おいしかったです.一連の騒動でこっちの「ウイニー」の売上も伸びた,というのであれば私どもとしても素直にお喜び申し上げたいところ(?)なのですが.
(重要なお知らせ)
本文にはWinnyを加熱してから食べるほうがいいという趣旨の記載がありますが,Winny,ポークビッツとも,生で食べても問題ありません(炒めたほうがおいしく食べられます.)当然ですが,Winnyを食べた人がAntinnyに感染することはありません.
(*)もちろん,このことはインターネットを利用した犯罪や迷惑行為を容認すべきということではなく,こうした行為については法律に基づいて適正な手続のもと厳正に対応されるべきであるということです.具体的には,犯罪であれば警察が捜査の上検挙することで解決すべきことであって,安易に通信事業者が規制するようなことは望ましいとはいえません.