エイプリルフール
解説 〜大山鳴動して鼠一匹,はよくある話〜
大山鳴動して鼠一匹というのは,電気や通信の世界ではよく聞く話です.
それでも,まさか原子力発電所で...とは驚きました.(水漏れなどもかなり多いと聞いていますので,それで漏電でもしたのだろうかと思っていたのですが.)
ネズミなどの小動物が配電盤に侵入したり,電線を噛んで損傷させる事故はたまに起こります.このため,電気や通信の世界では小動物対策の方法も概ね確立していて,教科書にも一通り書いてあったと思うのですが,そんなことは東電が一番よく知っているはずで,実際,変電所や発電所などは相当なレベルで対策が施されているはずです.
それが原子力発電所でも十分にできなくなっているというのは,やはり会社も,そして現場はそれ以上に大変な状況になっているということなのでしょう.事故処理に当たられている方々のご苦労,ご心労も,相当なものだろうと思います.
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それにしても,あれだけ国民を怖がらせるようなことを,なぜ「事故」ではなく「事象」というのでしょうか.(きっと定義があるのでしょうけど...)
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通信の世界の話.光ファイバケーブルの天敵はクマゼミでして,クマゼミがケーブルに産卵管を突っ込んで産卵し,そのときにファイバを損傷させて通信が途絶するという事故が起こったそうです.(メタルは心線自体が比較的強く,問題にならなかったのだと思います.)
このため現在は「クマゼミ対策ケーブル」という商品が使われています.小動物対策はかなり奥が深いようです.
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