ネット上の一部動画の規制について
弊社では,本日からインターネット上に流通する一部の動画について,弊社バックボーンにおいて流通を規制いたします.
この結果,当該動画の閲覧ができなくなりますので,ご了承の上ご利用ください.
なお,弊社では,閲覧規制の透明かつ公正な運用を担保するため,対象となる動画の種類およびその理由を公表いたします.
規制される動画のタイトル
「プルトニウム物語 〜頼れる仲間プルト君〜」
規制の理由
東日本大震災を端緒とする福島第一原子力発電所事故以来,1993年に当時の動力炉・核燃料開発事業団(動燃)が作成した「プルトニウム物語-頼れる仲間プルト君-」(以下「プルト君」)の動画が,繰り返しYouTubeなどの動画投稿サイトにアップロードされています.
「プルト君」の著作権を動燃から承継した独立行政法人日本原子力研究開発機構は,著作権侵害を理由に動画投稿サイト側に削除要請を行い,実際動画は削除されているようですが,繰り返し複数の人物により投稿されるため,削除が追いついていないのが現状です.
通常の著作権侵害コンテンツについて,接続事業者(ISP)のバックボーンで閲覧規制を行うことは考えられません.しかし,後述の通りこの動画を再生することでプルトニウムの拡散につながることが判明しているため,政府の要請を受け,弊社は,緊急避難としてやむを得ずお客さまの閲覧を規制することといたしました.
この動画の問題点
昨今の半導体技術について
原子は,陽子,中性子から成る原子核と,その周囲を取り囲むように存在する電子から構成されます.原子がどのような性質を持つかは原子を構成する陽子の数によって決まり,同じ数の陽子を持つ原子をひとまとめにして元素といいます.1つの元素は中性子の数の違いによりいくつかの細かい種類を持つことがあり,これを同位体といいます.
既にインターネットを流通するパケットの一部に質量があることがわかっていますが,最近の研究によれば,半導体の中を特定のビット列が流れることで,そのビット列に対応した元素や同位体が生じることがわかっています.
現時点で実用化に達しているのはアルミニウムで,通信路を流れるパケットの中に,肌色の画像を示すビット列があったときに,半導体から純度の高いアルミニウムを取り出せることがわかっており,現在市場に流通している飲料用アルミ缶のうちおよそ3%が,アルミ缶工場に一面に並んだ液晶ディスプレイに肌色の画像を表示させる方法で作られています.(より詳しく説明すると,肌色の中に混入するピンク色や赤茶色の割合などにより,品質が左右されるといわれています.)
一方,「金」「白金」といった元素については,ネット界が必死にあらゆる組み合わせを試みていますが,いまだ発見されていません.
「プルト君」をめぐる不思議な動き
「プルト君」は,プルトニウムの混ざった水を実際に飲んでみせることで,プルトニウムはカイワレ大根と同様の高い安全性を持つことや,原子力発電所の使用済み核燃料に含まれるプルトニウムでは,純度が低くて容易には(巨大な設備なくして)軍事転用をすることは不可能であることを解説する動画です.
「プルト君」は,国民になじみがないプルトニウムの安全性を子どもにもわかりやすく説明する動画で,原子力の専門家からも非常に好評でした.しかし,わずか数年で絶版とされ,今は個人で持っている人がYouTubeにアップロードすることで,かろうじて一般国民が視聴することができる程度です.しかしそれも,前述の通り原子力機構が必死になって削除要請をしています.
さらに,政府は各インターネット関連事業者に対し,「『頼れる仲間プルト君』の著作権侵害への削除の徹底について〜再依頼〜」と称する文書を繰り返し配布しています.
「プルト君」は元々国民の啓発のために作られた映画であり,国民に広く普及させることこそあっても,これほど執拗に削除要請をして回る理由については,「著作権」以外にあるのではないかと考えざるを得ません.
新たな核燃サイクル技術の開発の動向
2011年9月7日に読売新聞の社説で紹介されたとおり,プルトニウムは潜在的な核抑止力として有効に機能しており,わが国が大量のプルトニウムを保有することは,世界平和のために非常に有益です.
高濃度のプルトニウムを製造できる高速増殖炉「もんじゅ」が商業用としての見通しを示せるような成果を出したことは,今まで一度もありません.それにもかかわらず,「もんじゅ」には多額の国費がつぎ込まれており,また,わが国で初めて「脱原発」を提言した菅直人首相(当時)でさえ,「もんじゅ」の廃炉に踏み切ることはありませんでした.「もんじゅ」は,対外的にはエネルギの有効活用を目的としながら,実際にはより重要な目的を持っていることは,言うまでもありません.
しかし,わが国が脱原発の方向に舵を切るならば,「もんじゅ」は表向きには真っ先に不要になる原子炉です.戦争を放棄し,核廃絶を主張するわが国にとって,読売新聞の社説のように「プルトニウムが必要だから原子力や核燃サイクルを維持する」とは,なかなか言いにくいでしょう.
「プルト君」の本当の目的
「プルト君」は当初から動燃の見学施設などで繰り返し放映されており,その当時から,プルトニウムにお化けの扮装をさせるような真意をつかみかねる内容などから,映像そのものに別の目的があるのではないかといわれていました.
「プルト君」の動画ファイルは一般には配布されなかったため,その真相は長い間わからないままとなっていましたが,最近の調査により,半導体の中を「プルト君」の映像のビット列が通ったとき,微量のプルトニウムが得られることが1995年ころには判明していたことがわかり,当時の動燃が「プルト君」をひそかに絶版にし,回収していたことが,国会でも非難の的となっています.
「プルト君」の危険性について
YouTubeなどで「プルト君」の動画を再生すると,動画を再生したコンピュータにおいて,微量のプルトニウムが生成されます.このプルトニウムは微量であり,直ちに健康に影響を与えることはありませんが,すでに海外の特定の国から「プルト君」の動画に大量のアクセスがあったことが判明しており,これ以上「プルト君」を放置しておくことは,国際的に極めて危険な状態を起こす可能性があります.
このため,弊社では,政府の要請に従い,「プルト君」の動画の閲覧を規制する措置を講じさせていただきます.
「プルト君」の閲覧規制によるプルトニウムについて
ISPにおいて「プルト君」の閲覧を規制した場合,今までは利用者のコンピュータに生成されたプルトニウムが,ISP事業者のバックボーンルータに蓄積されることとなります.「プルト君」の閲覧回数は1日平均2500万回といわれており,ISP事業者のルータには「もんじゅ」と変わらない量のプルトニウムが蓄積されることから,弊社においても世界平和のための抑止力として,有効に活用させていただきます.
解説
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